はじめに
3D viewport画面でojbectを選択したのはいいが,これがどのcollectionに属しているのか,そしてcollectionを新たにつくり移動させたいと考えていたとする.outliner propertyにある元collectionが閉じている場合,このobjectのハイライトされていることを見ることができない.
全てのcollectionを展開してから探すことも可能だが,”. (period)”を使えば一発で表示される.
Blenderでは、. キー、特に テンキー側の Numpad .(NumpadPeriod) は、多くのEditorで「選択中のものを見つけやすくする」ために使われます。
代表的には、以下のような用途です。
- 3D Viewport:選択中のObject・Vertex・Boneなどへビューを寄せる
- Outliner:選択中・アクティブObjectの行へスクロールする
- Graph Editor / Dope Sheet / NLA:選択中のキーフレームやストリップへ表示範囲を合わせる
- Node Editor:選択中ノードへ表示を合わせる
- UV Editor:選択中UVへ表示を合わせる
- Video Sequencer:選択中ストリップへ表示を合わせる
- Movie Clip Editor:選択中要素へ表示を合わせる
- File Browser:現在フォルダの再読み込み
- Tabs & Panels:見えなくなったアクティブタブへスクロール
ただし、Blender上では 通常のピリオド . とテンキーの Numpad . は別のキーとして扱われることがあります。ノートPCなどでテンキーがない場合、期待通りに動かないことがあります。
まず注意:. と / は役割が違う
3D Viewportで「選択したObjectだけを表示する」ときによく使うのは、通常は / キーです。これは Local View と呼ばれる表示切替です。
一方、Numpad . は、選択Objectだけを表示するというより、選択Objectが画面中央に大きく見えるようにビューを移動・ズームする機能です。Blender Manualでは、3D Viewportの Frame Selected として説明されています。
つまり、整理すると以下のようになります。
| キー | 主な機能 | 意味 |
|---|---|---|
/ | Local View | 選択中Objectだけを一時的に表示する |
Numpad . | Frame Selected | 選択中Object・頂点・Boneなどへビューを寄せる |
Outliner上の Numpad . / . | Show Active | Outliner内でアクティブObjectの行へ移動する |
3D Viewportでの Numpad .
機能
3D ViewportでObject、Meshの頂点・辺・面、Boneなどを選択した状態で Numpad . を押すと、その選択対象が見やすい位置に表示されます。
操作は以下です。
- 3D ViewportでObjectまたは編集要素を選択する
- マウスカーソルを3D Viewport上に置く
Numpad .を押す- 選択対象へビューが寄る
使いどころ
大量のObjectがあるSceneで、選択Objectが画面外にある場合に便利です。
また、Edit Modeで細かい頂点や面を選んだあと、そこへすぐ寄りたい場合にも使えます。
注意点
これは「他のObjectを非表示にする」機能ではありません。
他のObjectを隠して選択Objectだけを作業したい場合は、/ の Local View を使います。
Outlinerでの . / Numpad .
機能
Outlinerでは、選択中またはアクティブなObjectの行を探すために使います。
操作は以下です。
- 3D ViewportでObjectを選択する
- マウスカーソルをOutliner上に移動する
.またはNumpad .を押す- Outlinerがスクロールして、該当Objectの行が表示される
Blender Manualでは、この機能は Show Active として説明されています。
使いどころ
Scene内にObjectやCollectionが多い場合、3D Viewport上では選択できていても、Outlinerのどこにあるか分からなくなることがあります。
その場合、Outliner上で . / Numpad . を押すと、該当行をすぐ見つけられます。
注意点
Outlinerで効かせたい場合は、マウスカーソルがOutliner上にあることが重要です。
Blenderのショートカットは、マウスカーソルが置かれているEditorによって動作が変わるためです。
Graph Editorでの Numpad .
機能
Graph Editorでは、選択中のキーフレームやFカーブが見やすいように表示範囲を調整します。
使いどころ
アニメーション編集で、キーフレームが遠くに散らばっている場合に便利です。
選択したキーフレームだけを中心に表示したいときに使います。
Dope Sheetでの Numpad .
機能
Dope Sheetでは、選択中のキーフレームへ表示範囲を寄せます。
使いどころ
複数ObjectやArmatureのキーフレームが大量にある場合、選択したキーだけに素早くフォーカスできます。
Graph Editorがカーブの変化を調整する画面であるのに対し、Dope Sheetは時間軸上のキー配置を整理する画面です。
どちらでも Numpad . は「選択中のものを画面内に収める」用途で使えます。
NLA Editorでの Numpad .
機能
NLA Editorでは、選択中のNLA Stripへ表示を合わせます。
使いどころ
ActionをNLA Stripとして配置している場合、Stripの位置が遠くにあると探しにくくなります。
選択中のStripに表示を合わせることで、編集対象をすぐ確認できます。
Node Editorでの Numpad .
機能
Shader Editor、Geometry Nodes Editor、CompositorなどのNode Editorでは、選択中ノードが画面内に収まるようにビューを調整します。
使いどころ
ノードツリーが大きくなった場合に便利です。
例えばGeometry Nodesでノードが横に長く伸びた場合、選択中ノードへすぐ戻ることができます。
例
- Shader EditorでMaterialの特定ノードへ戻る
- Geometry Nodesで選択中ノードグループの位置へ戻る
- Compositorで選択中ノード周辺を表示する
UV Editorでの Numpad .
機能
UV Editorでは、選択中のUV頂点・辺・面が見えるように表示を調整します。
使いどころ
UV展開後、選択したUV Islandや頂点が画面外にある場合に使えます。
細かいUV編集で、対象位置へすぐ移動したいときに便利です。
Video Sequencerでの Numpad .
機能
Video Sequencerでは、選択中のStripへ表示範囲を合わせます。
使いどころ
動画編集でStripが長かったり、タイムライン上に多数の素材が並んでいたりする場合に便利です。
選択中の映像・音声Stripをすぐ画面内に表示できます。
Movie Clip Editorでの Numpad .
機能
Movie Clip Editorでは、選択中のTracking Markerなど、選択要素へビューを合わせます。
使いどころ
Motion TrackingでMarkerを多数扱う場合、選択したMarkerを中心に表示したいときに使えます。
Paint / Sculpt系の画面での Numpad .
機能
SculptやPaint系では、最後のストローク位置や作業対象の周辺へビューを合わせる用途で説明されています。
使いどころ
Sculpt中に視点がずれた場合、直近で作業していた位置へ戻りやすくなります。
File Browserでの Numpad .
機能
File Browserでは、Numpad . が Refresh File List、つまり現在のフォルダ表示の再読み込みに割り当てられています。
使いどころ
外部でファイルを追加・変更したあと、BlenderのFile Browserに反映されない場合に使います。
例えば、画像ファイルや.blendファイルを別アプリ側で追加した直後に、Blender側のFile Browserを更新したい場合です。
Tabs & Panelsでの Numpad .
機能
Blender Manualでは、タブやパネルにおいて、アクティブタブが表示範囲外にある場合に、Numpad . でアクティブタブへスクロールできると説明されています。
使いどころ
Properties EditorやSidebarなどで、タブが多くて現在のアクティブタブが見えない場合に役立ちます。
まとめ表
| 操作画面 / Editor | Numpad . の主な機能 | 実用場面 |
|---|---|---|
| 3D Viewport | Frame Selected | 選択Object・頂点・Boneへビューを寄せる |
| Outliner | Show Active | 選択ObjectのOutliner行へスクロール |
| Graph Editor | Frame Selected | 選択キーフレーム・Fカーブへ表示を合わせる |
| Dope Sheet | Frame Selected | 選択キーフレームへ表示を合わせる |
| NLA Editor | Frame Selected | 選択NLA Stripへ表示を合わせる |
| Node Editor | Frame Selected | 選択ノードへ表示を合わせる |
| UV Editor | Frame Selected | 選択UVへ表示を合わせる |
| Video Sequencer | Frame Selected | 選択Stripへ表示を合わせる |
| Movie Clip Editor | Frame Selected | 選択Tracking要素へ表示を合わせる |
| Sculpt / Paint系 | Center on Last Strokeなど | 直近の作業位置へ戻る |
| File Browser | Refresh File List | ファイル一覧を更新する |
| Tabs & Panels | アクティブタブへスクロール | 見えないタブへ戻る |
実務での覚え方
Numpad . は、ほとんどの画面で次のように覚えると分かりやすいです。
「今選んでいるものを見える場所へ持ってくるキー」
3D Viewportなら選択Objectへ寄る。
Graph Editorなら選択キーフレームへ寄る。
Node Editorなら選択ノードへ寄る。
Outlinerなら選択Objectの行へ移動する。
このように、Editorごとに対象は違いますが、考え方はほぼ共通です。
効かない場合の確認点
1. マウスカーソルが目的のEditor上にあるか
Blenderでは、同じキーでもマウスカーソルが置かれているEditorによって動作が変わります。
OutlinerでObject行を探したいなら、マウスカーソルをOutliner上に置いてから押します。
3D ViewportでObjectへ寄りたいなら、マウスカーソルを3D Viewport上に置いてから押します。
2. 通常の . と Numpad . を混同していないか
BlenderのKeymapでは、通常のピリオドキーとテンキーのピリオドキーが別扱いになることがあります。
ノートPCやテンキーなしキーボードでは、Numpad . 相当の操作ができない場合があります。
3. キーマップが変更されていないか
アドオンやユーザー設定により、ショートカットが変更されている場合があります。
確認するには、以下を開きます。
Edit > Preferences > Keymap
検索欄で以下のような語句を検索します。
- Frame Selected
- Show Active
- Numpad .
- Period
必要であれば、自分の使いやすいキーへ割り当て直すことも可能です。
注意点・例外
Blender 5.1 Manualを基に整理していますが、BlenderはVersionやKeymap設定、アドオンの有無によってショートカットが変わることがあります。
特に、テンキーがないキーボードでは Numpad . が使いにくい場合があります。
その場合は、Keymapで Frame Selected や Show Active を通常の .、または別のキーへ割り当てると作業しやすくなります。
また、「選択Objectだけを表示したい」場合は、Numpad . ではなく / の Local View を使うのが基本です。
確実性
高
ただし、「すべてのEditorにおける完全なキー割当」は、ユーザーのKeymap設定やアドオンで変わります。この記事では、Blender 5.1 Manualで確認できる標準的な Numpad . / Period関連操作を中心に整理しています。
参考文献・出典
- Blender 5.1 Manual:3D Viewport Navigation / Frame Selected
- Blender 5.1 Manual:Outliner / Show Active
- Blender 5.1 Manual:Graph Editor Introduction
- Blender 5.1 Manual:Dope Sheet Navigating
- Blender 5.1 Manual:NLA Editor Introduction
- Blender 5.1 Manual:Node Editors
- Blender 5.1 Manual:UV Editor Navigating
- Blender 5.1 Manual:Video Sequencer Navigating
- Blender 5.1 Manual:Movie Clip Editor Introduction
- Blender 5.1 Manual:File Browser
- Blender 5.1 Manual:Tabs & Panels
- Blender 5.1 Manual:Navigating in Paint Modes

