はじめに
KJ Ocean Vortex Designerは、Blender 5.1上で渦潮や巨大な海流、大波、穏やかな外洋までを一体的に生成・編集できる、自然現象表現に特化したNメニューAdd-onです。Vortex CenterからMain Spiral、Seamless領域、Outer Spiral、Calm Seaへと続く海面構造を段階的に設計でき、波の回転方向、Sink / Source、波頭数、放射性、同心円性、Noise、Foam、外洋波などをLive Editで細かく調整できます。Outer Spiralには、波頭が渦中心を軸に連続して回転する表現にも対応しています。Big Wave Builderは,現在開発中。User Libraryには設定保存・読込・Import / Export機能を備え、すぐに機能や表現を確認できるDemoデータも収録。海洋CG、台風・嵐の海、ファンタジーの巨大渦、映像背景、自然現象の研究的ビジュアライゼーションなど、幅広い用途で利用できるプロシージャル海洋デザインAdd-onです。
インストール
Blender 5.1を起動し、ExtensionsまたはAdd-onsのインストール機能から、配布されているExtension ZIPをインストールします。
インストール後にKJ Ocean Vortex Designerを有効化します。
3D ViewportでNキーを押すと右側にNメニューが表示されます。Nメニューのタブから、
Ocean Vortex
を選択してください。
基本的な操作はすべてこのNメニュー内で行います。

UIの基本構成
v0.5.0では、Vortex関連のUIを実際の海面構造に合わせて、中心から外側へ向かう順番で配置しています。
基本的には次の順序で上から設定していきます。
- Ocean Scene
- Vortex : Center → Ocean Edge
- Big Wave
- Sea Parts
- User Library
- Material & Utilities
Vortex内部についても、
Vortex Center → Main Vortex → Main Spiral → Seamless → Outer Spiral → Outer Ocean → Calm Sea → Ocean Edge
という実際の半径方向の並びを意識したUIになっています。
Ocean Scene
Ocean Sceneでは海面全体の生成や基本サイズを設定します。
最初にOceanを生成し、その後Vortex、Outer Spiral、外洋波などをLive Editで調整していくのが基本的な使い方です。
Ocean Sizeは単なる表示範囲ではなく、実際に生成される海面Meshの物理的な大きさです。
各種エフェクトを大きくした結果Ocean Sizeが不足した場合は、必要に応じてFit Ocean Size to Effectsを利用します。
自動的にOcean Sizeを変更し続ける仕様ではないため、ユーザーが意図しない巨大Meshの生成を防げます。
VortexのON/OFF
Enable VortexをONにすると、中心にVortexを持つ通常のOcean Vortexとして動作します。
OFFにするとVortex形状を消し、Ocean Mesh全体をCalm Oceanとして利用できます。
VortexをOFFにしてもVortex関連の設定値は削除されません。
再度ONにすると、以前設定していたVortexパラメータを復元して利用できます。
Vortex Center
Vortex Centerは渦の最も中心側の形状を設定する領域です。
主に、
Center Radius、Center Fade、Center Sink Strength、Center Compression
などを調整します。
Center Sink Strengthを強くすると中心部の落ち込みが強くなります。
Center Fadeは中心形状から周囲のVortex形状へ移行する範囲を滑らかにするために使用します。
中心を極端に小さくすると鋭い穴のような形状になりやすいため、自然な渦潮を作る場合はCenter RadiusとCenter Fadeのバランスを確認してください。
Main Vortex
Main VortexはVortex全体の主要な漏斗形状を作ります。
Main Outer RadiusはMain Vortexの基本的な外周位置です。
この値はOuter SpiralやSeamless Ocean Edgeとの接続位置を考える際の重要な基準になります。
DepthやFunnel Shape関連の値によって、浅い大規模な渦から深く鋭い渦まで調整できます。
Main Spiralの既存ロジックはv0.5.0でも維持されています。
Main Spiral Waves
Main Spiral WavesではMain Vortex上に発生する螺旋状の波を調整します。
Wave Radialityを使用すると、波の形状を同心円寄りから放射状寄りまで変更できます。
一般的にはMain Spiralではある程度Radialityを高めることで、中心へ引き込まれるような渦らしい波形を作れます。
Radial Wave Countは放射方向の波の本数に影響します。
Radial Curvatureは波の湾曲、Radial Sharpnessは波頭の鋭さを調整します。
Main Spiralの回転や現在の波形計算ロジックは、Outer Spiral改修とは独立して維持されています。

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