6. すでに中心線が凸凹している場合の修正
すでに中央の頂点がずれている場合、Clipping と Merge を有効にするだけでは、完全には直らない場合があります。
その場合は、一度中心線の頂点を選択して、X=0 にそろえます。
方法1:スケールでそろえる
編集モードで中心線の頂点を選択し、次の操作を行います。
S → X → 0
これにより、選択した頂点の X方向の幅が 0 になり、一直線にそろいます。
その後、必要に応じて Nパネルで X座標を 0 にします。
方法2:Nパネルで座標を確認する
編集モードで中心線の頂点を選択し、Nパネルを開きます。
Nキー → Item → Transform
X座標が 0 になっているか確認します。
必要に応じて、X の値を 0 にします。
X = 0
この作業を一度行ったうえで、Merge と Clipping を有効にすると、以後の編集で中心線が崩れにくくなります。
7. 推奨設定
キャラクターの左右対称モデリングでは、基本的に以下の設定がおすすめです。
Mirror Axis: X
Merge: ON
Clipping: ON
Merge Distance: 0.000001 m ~ 0.000005 m
中心線が結合されない場合だけ、Merge Distance を少し大きくします。
8. 注意点
Merge Distance を大きくしすぎると、意図しない頂点まで結合されることがあります。
その結果、口、鼻、指、服の細かい部分などでメッシュが崩れる可能性があります。
特にキャラクターの顔では、中心線の近くに頂点が密集していることが多いため、Merge Distance は慎重に調整します。
また、Clipping を有効にした状態では、中心線に吸着した頂点をミラー面から離すことができなくなる場合があります。
中心線から頂点を再び離したい場合は、一時的に Clipping を無効にしてから編集します。
9. Modifierの順番にも注意する
Subdivision Surface を使っている場合は、Modifier の順番にも注意します。
基本的には、次の順番が扱いやすいです。
Mirror
↓
Subdivision Surface
先に Mirror で左右を作り、その後に Subdivision Surface で滑らかにする方が、中央線のつながりを確認しやすくなります。
10. まとめ
Mirror Modifier を使ったキャラクターモデリングでは、中心線の頂点が少しずれるだけで、中央に割れ目や凹凸が出ることがあります。
この問題を防ぐには、Mirror Modifier の以下の設定が有効です。
Merge: ON
Clipping: ON
Merge Distance: 小さめに設定
ただし、Clipping と Merge は「すでに崩れた中心線を完全自動で修正する機能」ではありません。
正確には、中心線付近の頂点をミラー面に保ち、近接した頂点を結合しやすくする機能です。
そのため、すでに中央線が乱れている場合は、まず中心線の頂点を X=0 にそろえ、その後に Merge と Clipping を有効にすると安定します。
【注意点・例外】
- Merge Distance を大きくしすぎると、意図しない頂点まで結合されることがあります。
- Clipping は編集モードでの中心線維持に有効ですが、すでに大きくずれた頂点を完全自動で戻すものではありません。
- Mirror Modifier はオブジェクトの Origin を基準に動作するため、Origin がずれていると中心線もずれて見えます。
- BlenderのバージョンやUI表示名によって、Merge Distance / Merge Limit の表記が異なる場合があります。
- 厳密なトポロジー設計やリギング前提のメッシュでは、専門的なモデリング判断が必要になるため、必要に応じて専門家に確認が必要です。
【出典】
Blender公式マニュアル:Mirror Modifier
【確実性: 高】
2026/04/26, KenJin


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