作業手順の基礎 [1]: Blender – 「ワークスペース」と「モード」

Image

はじめに

Blenderでは「ワークスペース」と「モード」があり,名称の類似性やあちらこちらで出現するこしとから,初心者では理解するまで相当な時間がかかります.

ある程度の系統立てた説明を最初にうけていれば,相当の時間が節約できます.

この記事では,画面上部にある Layout / Modeling / Sculpting は「作業画面=Workspace」であること,一方、左上などにある Object Mode / Edit Mode / Sculpt Mode / Vertex Paint / Weight Paint / Texture Paint は「作業状態=Mode」であることを解説しています。

異なる作業画面から入ったmodeでも同じmodeであればできることは同じです.Layout画面で Sculpt Mode に入った場合の Sculpt Mode と、Sculpting作業画面での Sculpt Mode は、基本機能としては同じということです。


ただし、表示されるパネル、ツール配置、エディター構成、初期状態、作業しやすさが違うため、同じモードでも作業効率が変わります。

Image

【根拠】

Blender公式マニュアルでは、Workspaces は「事前定義されたウィンドウレイアウト」で、各Workspaceは特定作業向けのEditor群で構成されると説明されています。つまり、Layout / Modeling / Sculpting は機能そのものの切替というより、作業に合わせた画面構成の切替です。

一方、Mode はオブジェクトのどの側面を編集するかを切り替えるものです。公式マニュアルでは、Object Mode は位置・回転・スケール、Edit Mode は形状・ジオメトリ編集、Pose Mode はポーズ編集など、モードごとに編集対象が異なると説明されています。

整理すると以下です。

区分役割
WorkspaceLayout / Modeling / Sculpting / UV Editing / Shading など画面配置・作業用レイアウト
ModeObject Mode / Edit Mode / Sculpt Mode / Vertex Paint / Weight Paint / Texture Paint など選択中オブジェクトに対する編集状態

【それぞれの作業画面の違い】

作業画面主な目的特徴
Layout全体配置・確認・基本作業オブジェクト配置、移動、カメラ、ライト、タイムライン確認などに向く。最も汎用的な画面。
Modelingメッシュ形状の作成・編集Edit Modeで頂点・辺・面を編集しやすい画面構成。押し出し、ループカット、ベベル、面編集などに向く。
Sculpting粘土のような形状編集Sculpt Modeでブラシを使いやすい構成。人体、顔、しわ、凹凸、自然物などの有機的形状に向く。
UV EditingUV展開3D ViewとUV Editorが並び、テクスチャ座標を編集しやすい。
Texture Paint画像テクスチャへのペイントTexture Paint用のブラシや画像表示に向く。
Shadingマテリアル・ノード編集Shader Editorが表示され、材質設定に向く。
Animationキーフレーム・動きの編集Timeline、Dope Sheet、Graph Editorなどを使いやすい。

【モードごとの違い】

Mode何を編集するか代表的な用途
Object Modeオブジェクト全体オブジェクトの移動、回転、拡大縮小、複製、親子関係、モディファイア確認
Edit Modeメッシュの頂点・辺・面形状を作る、押し出す、切る、面を張る、ループカットする
Sculpt Modeメッシュ表面をブラシで変形彫刻、しわ、凹凸、顔や体の有機的調整
Vertex Paint頂点カラー頂点ごとに色を塗る。公式マニュアルでも、アクティブなColor Attributeの頂点色を変更する機能として説明されています。
Weight Paint頂点グループの重みArmature変形、Boneへの影響範囲、髪・服・顔リグのウェイト調整。公式マニュアルでも、青が未割当、赤が最大ウェイトとして説明されています。
Texture Paint画像テクスチャUV展開済みモデルの表面に画像として色を塗る

【注意点・例外】

同じ名前のModeは、基本的には同じ機能です。
たとえば、Layout画面でEdit Modeに入っても、Modeling画面でEdit Modeに入っても、Edit Modeそのものは同じです。

ただし、同じモードでもWorkspaceが違うと、表示される道具が違って見えることがあります。これは機能が別物なのではなく、画面構成・ツールバー・パネル・エディター配置が違うためです。

また、Mode一覧は選択中のオブジェクト種類によって変わります。
MeshならEdit / Sculpt / Vertex Paint / Weight Paint / Texture Paintが出ますが、CameraやLightでは同じ項目は出ません。ArmatureならPose Modeが重要になります。

重要なことは・・・

Workspaceは「作業机の配置」
Modeは「今、何を編集しているか」

つまり、
Modeling作業画面に行かないとモデリングできない、という意味ではありません。
Layout画面でもEdit Modeに入ればモデリングできます。
ただし、Modeling作業画面の方が、モデリングに必要なツールへアクセスしやすいという違いです。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA